ATSuBOuGu(アツボウグ)は、和歌山県で唯一の多品種撚糸会社である林撚糸株式会社の「熱に抗う素材技術」として生まれたオリジナルブランドです。
糸に独自の特殊撚糸加工を施し、断熱効果のある素材へと変化させることで熱を扱う現場では頼れるアイテムとなっています。例えばこの素材でニットグローブをつくると、軍手の様な扱いやすさと革手袋のように溶接作業にも耐えうる耐熱性を両立した耐熱手袋となり、誕生より鉄工所など工業の現場で働くプロの方々から支持されてきました。
機能性・デザイン性にもこだわりを持ったATSuBOuGuは、プロユースだけでなくBBQや焚き火といったアウトドアにも信頼できる道具としてお使いください。
アツボウグがなぜ人体を熱から守れるのか
ATSuBOuGuの耐熱構造は「難燃繊維・撚糸技術・空気層」の3要素から出来ています。
燃えにくく耐熱温度の高い繊維と、林撚糸独自の撚糸技術を用いて出来た、空気をたっぷり含むことが可能な特殊ループ糸を組み合わせて構造を完成させています。
この特殊ループ糸は、編み機によって空気を多く含むパイル状の生地に編み上げられます。
熱源と皮膚表面の間にパイル状の空気層ができることで熱に対してクッションの役割を果たし、断熱性を発揮します。
空気層の役割によって熱の伝わりもゆっくりと感じるため、急激な温度変化が起こっても手を熱源から離す時間を作ることが可能です。
また通常の軍手よりも一回り大きいサイズに設計しているため、いざというときでもさっと脱ぐことができます。
燃えやすさ燃えにくさを表す値のなかにLOI値(限界酸素指数)というものがあります。
この値が大きければ燃焼時により多くの酸素を消費するので燃えにくい素材となります。ATSuBOuGuに使用している難燃繊維はアラミド繊維という糸でLOI値は約31です。これは綿のLOI値約18やウールのLOI値約25よりも高く、燃えにくいことを表します。
物質が燃焼し続けるには、燃える対象物・燃焼温度・酸素が主に必要ですがアラミド繊維は燃焼時に多量の酸素を消費することで、優れた自己消火作用を有しています。
ATSuBOuGuは炎に触れると必ず焦げますが、焦げることで難燃繊維が炭化し延焼しにくくなる安全構造です。